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豊富な知識と経験のある医師を選ぶブログ:2016/10/14


あたくしの父は膵臓ガンになってしまった。
もって半年とのこと…

「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、あたくしは全然実感がなかった。

あたくしは、父が風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「体が丈夫なだけが自慢だ」
と父自身も常々言っていた。

そんな父がガンだなんて…

あたくしは母が嫌いだけど、父は大好きだ。

あたくしが高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
母はつぶしがきかないと言って反対していたけど、
父はやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。

あたくしにとって、父は良き理解者だったのだ。

24時間24時間と、
日ごとにやつれていく父を見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
あたくしは父が楽しそうなところを撮影することに決めた。

バイト先のギャラリーが
2週間個展をさせてくれると言ってくれた。
あたくしは、大好きな父の写真集をつくろうと決めた。

死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でも父は「面白そうだな」と言ってくれた。

病室で呼吸器をつけられた父を撮影した。
父が営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎える父を写真に撮った。

父が亡くなって、あたくしは父の写真展を開いた。
ギャラリーに訪れた父の常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、父との思い出を語ってくれた。

写真はあたくしと父との共同作品になったと思う。
母との関係も少しずつよくなってきている。

あたくしは父の子どもに生まれて、
本当に良かったと思う。
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